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基本的なアバターのアップロード方法


解説する環境

ここで解説する内容はWindows11のOSが前提となっている。
今回は無料アバターのフェリスでアップロードを行い、Unityの表記言語については英語表記で解説していく。

アップロードするための確認

アバターをアップロードするには、以下の条件を満たす必要がある。

VRChatアカウントを所持しているか確認

VRChatアカウントはVRChatの公式サイトから作成ができる。
アカウントを持っていない場合は、アカウント作成から始めよう。
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Unityアカウントを所持しているか確認

UnityアカウントはUnityの公式サイトから作成ができる。
アカウントを持っていない場合は、アカウント作成から始めよう。
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アバターの3Dモデルを所持しているか確認

アバターをアップロードするには勿論アバターの3Dモデルが必要だ。
3DモデルはBoothなどのサイトから購入やダウンロードすることができる。
購入やダウンロードする前にVRChatに対応しているかを確認すると良い。
BoothではVRChat対応しているアバターはVRChatのロゴが確認できる。
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トラストランクがNewUser以上か確認

トラストランクはVRChatプレイ中にランチパッド(Launch Pad)から確認ができる。
まだVisitorランクの場合は、VRChatをプレイして多くの人と交流しよう。
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PC名やPCのユーザー名に日本語が含まれていないか確認

PC名やPCのユーザー名に日本語が含まれていると、アップロード時にエラーが発生してしまう。
日本語が含まれている場合は変更することが必要だ。

【PC名及びPCのユーザー名を確認する手順】

  1. タスクバーにあるWindowsマークを右クリックし「設定」を選択する。
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  2. 「ホーム」からPC名が確認できる。
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【PC名に日本語が含まれている場合】

PC名に日本語が含まれていた場合は以下の作業が必要となる。

  1. タスクバーにあるWindowsマークを右クリックし「設定」を選択する。
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  2. 「ホーム」から「名前の変更」を選択する。
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  3. 変更するPC名を半角英数字で入力し、「次へ」を選択してPCを再起動する。
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【PCのユーザー名に日本語が含まれている場合】

  1. タスクバーにあるWindowsマークを右クリックし「設定」を選択する。
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  2. 「アカウント」から「ユーザー情報」を選択する。
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  3. 「アカウント」を選択する。(WEBページが開かれる)
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  4. サインインが表示された場合はサインインする。
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  5. 「あなたの情報」を選択し「名前を編集する」を選択する。
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  6. 「姓」と「名」と「キャプチャコード」を入力して「保存」を選択する。
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アップロードするまでの作業内容

アバターをアップロードするためには以下の手順を行う必要がある。
各手順に沿って進めよう。
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Unityの導入

アバターをアップロードするには前提として、Unityが導入されている必要がある。
UnityHubがPCにインストールされていない場合は、インストールから始めよう。

  1. UnityのWebサイトにアクセスする。「ダウンロード」を選択し、ダウンロードしたファイルを実行する。
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  2. Unityのライセンス条件の確認が表示されるので、適宜確認後に「同意する」を選択する。
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  3. インストール先を選択し、「インストール」を選択する。
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  4. 「UnityHubを実行」にチェックを入れ、「完了」を選択する。
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  5. UnityHubを起動した際にサインインの画面が表示されるため、「Sign in」を選択しサインインを行う。
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  6. UnityPersonalライセンスの利用資格の条件を満たしているか確認されるため、条件を満たしているかを確認し、「Agree」を選択する。
    (現時点でのUnityPersonalライセンスの利用資格:Unityによって、過去 12 か月の収益や調達した資金が、10万ドル未満の個人か小規模企業が利用可能)
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  7. UnityHub上の歯車を選択する。
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  8. 「Appearance」を選択し、Languageの項目を「日本語」にする。
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  9. UnityHub上の「インストール」を選択し、エディターをインストールを選択する。
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  10. 「アーカイブ」を選択し、「ダウンロードアーカイブ」を選択する。(Webサイトが開く)
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  11. 現時点の最新バージョン(2022.3.22f1)を探し、「INSTALL」を選択する。
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    (必ず現時点のVRChatが指定するUnityバージョンを確認すること)

    現時点のVRChatが指定するUnityバージョン
    https://creators.vrchat.com/sdk/upgrade/current-unity-version/

  12. 「このサイトは、Unity Hubを開こうとしています。」と表示された場合はそのまま「開く」を選択する。
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  13. 「Microsoft Visual Studio Community XXXX」と、「Android Build Support」を選択し、「続行する」を選択する。
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  14. VisualStudioのコミュニティライセンスの同意確認をされるので、適宜確認後にチェックを入れ、「続行する」を選択する。
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  15. Android用のソフトウェア開発キットのライセンス同意確認をされるので、適宜確認後にチェックを入れ、「インストール」を選択する。
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  16. 指定したUnityバージョンのダウンロードが完了すると、「インストールが完了しました」と表示される。
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VCC(VRChat Creator Companion)の導入

VRChatのアバターやワールドをアップロードするためのプロジェクト管理ツールとして、VRChat公式がVCC(VRChat Creator Companion)を配布している。
使用するツールなどのバージョン管理が可能なので、ぜひ導入しよう。

  1. VRChatのWebサイトにアクセスし、「Login」からログインする。
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  2. 「Email One-Time Code」と表示された場合は、アカウント登録したメールアドレスにワンタイムコードが送信されているので、適宜確認し入力後、「Next」を選択する。
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  3. ログインが完了したら、「Download」から「Download the Creator Companion」を選択し、ダウンロードしたファイルを実行する。
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  4. VRChatのマテリアル(素材)の使用に関するライセンスの同意確認をされるので、適宜確認後に「I accept the agreement」を選択後、「Next」を選択する。
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  5. 次にショートカットを配置するフォルダの選択画面が表示されたら、「Next」を選択する。
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  6. インストール後、Windowsキーのスタートから「CreatorCompanion」と入力することで、起動することができる。
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Unityプロジェクトの作成

アバターをアップロードするにはUnityプロジェクトを作成する必要がある。
基本的には1つのプロジェクトで複数のアバターを管理するのが最も軽量となる。

  1. VCC(VRChat Creator Companion)を起動し、「Create New Project」を選択する。
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  2. 「Unity 2022 Avatar Project」を選択し、「Prpject Name」にプロジェクト名を入力し、「Create Project」を選択すると、プロジェクトが作成される。
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アバターのダウンロード

アバターのアップロードはもちろんアバターのモデルデータが必要だ。
今回は参考として、無料アバターのフェリスを導入する。

  1. 使用したいアバターの配布されているWebサイトに飛び、ダウンロードする。
    (利用規約等は適宜確認する)
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  2. ダウンロードしたファイルを展開すると、中に入ってるUnityPackageファイルがUnityに導入できるアバターデータとなる。
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前提ツール等の導入

どのアバターにも基本的には前提として導入するツール等が必要であるのが大半となっている。
アバターごとに説明をしっかり読み、確認しよう。

  1. アバターのWebサイトの説明欄や、ファイルに入っているReadmeなどから、アバターを導入する前に前提として必要なツール等を確認する。
    (今回は無料アバターのフェリスに必要なツール等を導入するため、lilToon、AvatarOptimizer、ModularAvatar、LilycalInventoryを導入する)
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  2. Webサイトから、lilToonのリンクを開く
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  3. lilToonのページに飛んだら、「VRChat Creator Companion」を選択する。 alt text
  4. lilToonのリポジトリ(lilxyzw)を登録する画面がVCCに表示されるので、「I Understand, Add Repository」を選択する。
    (既に導入済みの場合は「You have already added this repository. You can’t add it again.」と赤字で表示されるので、この場合はそのままで良い)
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  5. Webサイトから、AvatarOptimizerのリンクを開く
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  6. AvatarOptimizerのページに飛んだら、「VCCを使用する(推奨)」の項目にある「このリンク」を選択する。 alt text
  7. AvatarOptimizerのリポジトリ(anatawa12)を登録する画面がVCCに表示されるので、「I Understand, Add Repository」を選択する。
    (既に導入済みの場合は「You have already added this repository. You can’t add it again.」と赤字で表示されるので、この場合はそのままで良い)
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  8. Webサイトから、ModularAvatarのリンクを開く
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  9. ModularAvatarのページに飛んだら、「ダウンロード(VCC経由)」を選択する。 alt text
  10. ModularAvatarのリポジトリ(bd_)を登録する画面がVCCに表示されるので、「I Understand, Add Repository」を選択する。
    (既に導入済みの場合は「You have already added this repository. You can’t add it again.」と赤字で表示されるので、この場合はそのままで良い)
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Unityプロジェクトの設定

VCC(VRChat Creator Companion)では登録したリポジトリに含まれるツール等に関して、わざわざツールの配布されるWebサイトに飛ばずにUnityプロジェクトへインポートしたり、ツール等のバージョンを上げたり下げたりすることができる。
早速作成したプロジェクトに登録したリポジトリのツール等を追加しよう。

  1. VCCを起動し、作成したプロジェクトの「Manage Project」を選択する。
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  2. 追加したリポジトリのツールがそれぞれリストにあるので、それぞれ「+」ボタンを選択し、赤字の「ー」表示になるようにする。
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Unityプロジェクトを開く

VCCを起動し、作成と設定したプロジェクトの「Open Project」を選択することでプロジェクトが開くことが可能だ。
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アバターのインポート

アバターのデータは大半はUnityPackageファイルをプロジェクトにインポートすることで、導入することができる。

  1. プロジェクトを開き、ダウンロードしたアバターのunitypackageファイルを「Assets」フォルダに投げ込む。
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  2. UnityPackageのインポートウィンドウが表示されるので、「Import」を選択する。
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アバターのアップロード

アバターはUnityのプレハブデータをアップロードすることで、VRChatにアップロードすることができる。
今回は配布されている状態のまま、アバターに改変は一切行わず、アップロードする方式で解説する。
慣れてきたら、アバター改変に挑戦してみよう。

  1. インポートしたアバターのフォルダから、アバターのプレハブデータ(.prefab)を探し、右クリックから「Create」→「Prefab Variant」と選択し、アバターを継承複製する。
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  2. 複製したアバターデータを「Hierarchy」ウィンドウに投げ込む。
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  3. 「VRChat SDK」タブから、「Show Control Panel」を選択する。
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  4. サインイン画面が表示された場合は、VRChatのアカウントでサインインを行う。
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  5. 「Check your email for a numeric code.」と表示された場合は、アカウント登録したメールアドレスにワンタイムコードが送信されているので、適宜確認し入力後、「Verify」を選択する。
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  6. 「Builder」タブに切り替え、「Name」にアバターのアップロード名を入力する。
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  7. 「Thumbnail」の項目の「CaptureFrom Scene」を選択する。
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  8. 「Capture」を選択する。
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  9. 「Give your avatar a name」と「Select a thumbnail image」にチェックが付いていることを確認し、「Online Publishing」にチェックを入れ、「Build & Publish」を選択する。
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以上でアップロードは完了
VRChat上でアップロードができているか確認してみよう